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サロン実務とその見直し

熟練オーナー様が経営する個人サロンは歴史と顧客との信頼関係が十二分に取れていますので、現在の業界の景気にさほど左右されることはありませんが、以外のサロン様で、新規サロンの進出が盛んなエリアでは顧客獲得にしのぎを削っているところも少なくありません。
そこで、色々な戦略を練ってサロンを躍進させていらっしゃると思いますが、その方法が長期的に継続して通用するのかを見極めることが大切でしょう。
確かに今日明日を生きるために必死な方もいらっしゃると思いますが、ご参考までにご提案いたします。
最近業界経営専門誌でも頻繁に使われています『顧客満足』や『ホスピタリティー』という言葉。サロンに顧客が来ているときに最高の心のこもったサービスと、空間を演出するという付加価値の追求ですが、これをサロン内で行うとなると大変な労力が必要で、スタッフさん全員が心を一つにして一丸となって行わなければ成し得ないサービスです。
そこには『考え方』のトレーニングや『意識改革』『価値観の統一』など人としてどうあるべきかというサロン独自の思想が必要でです。
しかし、ここで見失ってはいけない大きな落とし穴があるのです。
このトレーニングは時間とパワーが必要なため、これにどうしても集中しがちで本来の私たちの職務が手薄になりやすくなってきます。
事実おちいってしまっているサロンさんもあるのです。
その本来の職務とは、顧客に販売する商品価値や品質を高めていくことです。
サロン実務とその見直し_d0076627_17502866.jpg異業種で言う新技術の開発や耐久性向上、安全性の向上、生産性の合理化等で販売する商品価値とはメニューに書いてある技術です。
顧客は先ずその商品の価値を見てサロン評価を独自の基準で行います。
あくまでも高品質なサロンワークを目指すのであればですが、商品の品質管理は徹底して行うことが大切ですね(^.^)
これからそれを目指すのであれば、イメージしてみてください。
雰囲気も接客も最高の一流ホテルのレストランで『ほかべん』や、『コンビニのべんとう』並みの料理を出した時の顧客の表情です。
私たちの業界は顧客に感動を与えるヘアーデザインを提供し収益を上げています。
その収益の付加価値=他店との違いを技術力プラスアルファの部分でアピールするその付加価値として今はホスピタリティーという言葉で表現されています。

回転率の高い多店舗展開のサロン様ではなかなかこのところに力を入れることはシステム上難しいこともございますが、そのシステムがないサロン、特に地域密着のサロン展開を考えられている方や、量より質を高めていくことを選択された方は特にここの点検をしていかなければいけないと思います。

それにはトヨタでいうセルシオ・スタンダードという世界一高く厳しいレベルの製造基準のようなサロン独自の技術基準を設けることをお勧めします。

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カット・パーマ・カラーの基準は最重要項目で、そのベーシックのマニュアルを作るにも何を参考にベーシックを作るかでそのサロンの商品の水準が決まってくるでしょう。
お勧めはそのテクニックの原点を探り、そのベーシックを学ぶことでより応用力が付くものを厳選して参考にすることです。
何故ならベーシックの質が高いほどそのトレーニングを積んでいく過程で価値観の教育やモチベーショントレーニングが自然に行えるからです。
その上でさらに価値観教育などを行うと高品質なサロンの基礎が数年で完成します。

by izasekikawa | 2006-08-03 18:08

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