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サロン専売品のシリーズモノについて

理美容業界にはシリーズ化された商品が数多く出回っています。
特に最近では処理剤やトリートメントシステムがそれですね。
貴方はどう思いますか?
数十種類にも細分化されたシリーズもありますね。
考えてみてください。
果たしてそれら全部が本当に必要なのか?
それを使うことで結果を大きく左右するのか?
そのシリーズもの・・・実際には販売メーカーの思うつぼ!

ヒットするとなぜだかドンドンとシリーズの追加商品が増える。
髪にはこのような成分も必要ですと理論立てて言われると、
あまり知識のない方はとその商品をつい仕入れてしまいます。

しめしめ♪と思うのは販売メーカーのみ。
理美容室に商品を卸すディーラーはメーカーが出すものだからやっぱり在庫を仕入れなくてはいけない。
ふたを開けると・・・

ディーラーの倉庫にそのシリーズものの在庫がイッパイ!
サロンの薬液室やワゴンの上にも在庫がイッパイ!

他人資本の第1倉庫、第2倉庫がドンドン増えてメーカーは潤います。

本来、髪が健康であれば処理剤なんてほとんどいらないもの。
でも、薬剤処理をする上では少しは必要です。
質感をコントロールするにもトリートメントは必要かもしれません。
が、しかし理美容師の本来の目的は完成度の高いヘアスタイルを作ることではないのでしょうか?

でもなんだか処理剤を沢山使えば満足してしまう。
処理剤の理論を知る事で満足してしまう。
処理剤やトリートメントが増えるとお客さんが増えると思っている。
これをやっていれば売上が上がると思い込んでいる。
おかしいですね。
どちらかというと処理剤はシンプルで結果のでるものがあれば良いような気がします。
その代わり、カラー剤などは数種類をMIXしてパーソナルカラーを表現したり、
既染部と新生部に対してのカラー剤の使いわけができるカラー剤の種類を増やすほうが
本来の理美容師のプロの仕事に必要なツールだと思いませんか?

残念な事に、処理剤を複雑に使うサロンさんでもカラー剤はワンタッチできれいに染まるようなカラー剤を使用しているところもあることが事実です。

処理剤や、複雑なトリートメントシリーズは、販売メーカーに良いようにされているような気がします。

特に成分的な点でそれらを観察してみると、理美容師の方は手触りだけで商品を判断しているのではと思うくらい、感触向上剤がふんだんに使われているものばかりです。

真実を見つめてみてください、必要なもの不必要なものが見えてくるはずです。
本来理美容師さんは創意工夫できる才能をもった人たちです。
1つのツールでどこまで使えるのかを考えれば商品数なんてホントシンプルになると思いますよ。
そして、成分知識を深めれば商品の特徴がよく見えると思います。

洗練されたヘアーデザインを創造することが目的です。
質感はその表情にプラスαをつけること。
ここを一生懸命やっても売上は上がりません。
顧客は認めません。
必要な事ですが、スタイルあっての処理剤やトリートメントなのです。

by izasekikawa | 2006-07-29 16:11 | 理美容業界の知識

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